株式会社ベルーナ

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工藤が配属された部門は、カタログや折込チラシに掲載する、ハイミセス向けのアパレルやインナー(下着)を扱っている企画室。そこでインナーの仕入れ担当になった。初めはカタログに掲載されている下着すら、恥ずかしくて直視できない。もちろん女性下着に対する知識も皆無という状況。そのため、配属当初はとにかく下着の基礎知識を身につけることに力を注いだ。
「インナーは、一般的なアパレルと違って、専門的な知識が必要なんです。糸や生地の種類、縫製の仕方、サイズの測り方・・・。とにかく、本を買いまくって勉強しました。」
また、工藤が任された仕入れ業務は、お客様がカタログを見て注文した際に、しっかり商品が揃っているように前もってメーカーへ発注し在庫を確保することが任務である。つまり、カタログが発行される前段階で、過去のデータや市場の動きを分析し適切な数を見極め、仕入れる必要があるのだ。初めて見る商品、そして数字を追う毎日・・・。右も左も分からない状況だったが、仕事を覚えることが楽しくて、工藤は夢中で目の前の仕事に取り組んだ。
「おい、工藤!こっちへこい!!」
また怒鳴り声が、部屋中に響き渡る。
入社2年目になり、カタログの仕入れだけではなく、折込チラシの仕入れも 兼任していた工藤は、以前とは比較にならないほど苦悩の毎日を過ごしていた。
「なんで、こんな予測をしたんだ!?お客様にどれだけ迷惑をかけているのか分かっているのか!?」
全国各地、様々な年代のお客様に届く折込チラシの商品仕入れは、ターゲット層からのリピート客が多いカタログ商品よりもはるかに予測が難しい。毎週発行される折込チラシ商品の注文は、過去のデータだけではなく、気候の変化や市場の動きに大きく左右されるからだ。しかも、動く金額は億単位。予測が外れれば、会社にとっても大損失となる。どのタイミングで何が売れるのかを今まで以上に慎重に見極めなくてはならない。
「どれだけメンバーが良い商品を作っても、仕入れ担当のお前が責任をもって“売れる環境”にしなきゃ、意味がないんだぞ!」
そう上司に言われ、ただ直立することしか出来ない自分が悔しくて、情けなくて、どうしようもなかった。
今までの方法では通用しない。もっともっとお客様のニーズを深掘りしなければ。
様々なプレッシャーにも押し潰されそうになりながら、折れかけていた気持ちを奮い立たせる。「俺が、やるしかないんだ!」
それから、工藤は過去数年分のデータを洗い直し、細かい注文内容やお客様の傾向をひたすら分析した。何百種類とあるアイテムを一つずつ見ていくのは、途方もなく時間がかかる。もちろん平日だけでは時間が足りず、週末も活用して市場やデータと、とことん向き合った。
また、自分で得る情報には限界があることを知った工藤は、下着業界のプロである取引先の担当者から、最新の市場情報を収集した。より多くのお客様に商品を届けるため、同じ目標に向かって頑張っているメンバーのため、そして自分のプライドのために、工藤は決して妥協しなかった。
すると、ある時を境に工藤が担当している商品の売上がどんどん伸びていった。予測が次々と的中するのだ。気がつけば、一人で約40億もの売上を叩き出し、ベルーナ内で売上No. 1の座に上り詰めていた。「やったな!」上司やメンバーからも労いの言葉をかけられる。入社4年目、がむしゃらに努力した結果が形になった瞬間だった。

現在の工藤の目標は、「まずはベルーナ全体の売上の中で、インナー部門を拡大すること。さらには、インナー業界の中でベルーナの商品シェアを高め、認知度を上げることです。また、自分自身の目標としては、例えば他の人が仕入れをしたら1000万の売上でも、自分が担当したら売上が2、3倍になるような一流の仕入れ担当になること。
自分が努力すれば、努力した分だけ結果が数字に出ます。もっと予測の精度を上げて、常に数字にこだわっていきたいですね。」
ベルーナの売上を背負って立つべく、常に自分と戦い続ける工藤の姿がそこにはあった。
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